原文：
飛車を並べたままの位置で使う事を居飛車（いびしゃ）と言います。先手、後手共に居飛車で戦う戦型を相居飛車、そしてその中で先手が１手目に▲２六歩と飛車先を突き、後手も同じく▽８四歩と飛車先を突いて行く戦型を相掛り（あいがかり）と呼びます。また、このような出だしを相掛り模様の將棋という言い方をします。
「図１」までの手順
▲２六歩 ▽８四歩 ▲２五歩 ▽８五歩 ▲７八金
▽３二金 ▲２四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽２三歩
この手順中、先手の５手目▲７八金でなぜすぐに▲２四歩と突いて行かないか。これは実は將棋の入門書には必ずと言って良いほど解説されていますが、省く訳にも行きませんので簡単に説明しておきます。
５手目に▲２四歩と行くと以下 ▽同歩 ▲同飛の時に▽８六歩と突かれ▲同歩なら▽８七歩と打たれ ▲２三歩打 ▽８八歩成 ▲同銀 ▽３五角打と先に取られた角で浮いた飛車を狙われ、先手が不利になります。「図２」
先手が▲８六同歩と取った時に一歩持っているので▽８七歩と打てるのです。そこで▲７八金と角頭を守り、後手も▽３二金とした時に▲２四歩と突きます。
以下図１まで進んだ後、先手が飛車を２八に引くか、２六に引くかでまた戦型が分かれて行く事になります。
譯文：
在並排的位置使用飛車的方式叫做“居飛車”。先手，後手一起用居飛車戰鬥的戰型叫做相居飛車，然後先手第一手▲２六歩在飛車前方的步兵前進一步，後手同樣通過▽８四歩將飛車前方的步兵前進一步，把這樣的戰法稱之爲相掛。
到“圖1”爲止的步驟
▲2六步▽8四步▲2五步▽8五步▲7八金
▽3二金▲2四步▽同步▲同飛▽2三步
在這個步驟中，先下手的第5步▲7八金爲什麼不馬上衝▲2四步呢。這實際上在將棋入門書中幾乎可以說是必有的解說，但也不能省略，所以簡單地說明一下。
在第5步的▲2四步之後▽同步▲同飛時▽8六步被衝到；同步的話▽8七步被打▲2三步打▽8八步成▲同銀▽3五角打，用前方被捕獲的角浮起來瞄準對方飛車，先手不利。【圖2】
因爲先下手爲▲8六步的時候有一步，所以能打▽8七步。因此▲7八金和角頭要保護，也要在後手▽3二金的時候進行▲2四步前突。
進入圖1後，先手是將飛車拉到2八，還是拉到2六，戰型又將分開。